2026年1月10日土曜日

逃げ場のない話し合い

一方的な要求

話し合いと言っても、実際には違った。

夫から一方的な要求を突き付けられ、私はただ受け止めるだけだった。



何か言おうとすると、強い口調で、すぐにかぶせられる。

だから私は、反論することを諦め、淡々と“説得する側”に回るしかなかった。


その中で、どうしても引っかかった項目がある。

・でっちあげの虐待の証拠を破棄


——でっちあげなどではない。

揺るぎない事実があり、子どもは散々苦しめられてきた。


それでも、ここで争えば、話し合いは確実に壊れると思った。


「証拠と言っても、不鮮明な画像だけだよ」

そう伝えると、今度はその画像も消すように言われた。


戸惑いながら、「あまりにも一方的すぎる」と反論すると、

「それなら、子どもに会わせろ」


また同じ言葉に引き戻される。

堂々巡りだった。


結局、私は目の前で携帯を操作し、画像を消去した。

その場を収めるために。


夫は、満足そうだった。

まるで、消えた画像と一緒に、

自分のしたことまで消えたかのように。


——そんなはずはないのに。


今後の話し合いについても、誠意をもって対応すると約束した。

そして最後に、もっとも重く、厄介な議題が残された。


家に戻れという夫

最後に残った要求は、一度、家に戻れというものだった。


もう、そんな素直な私ではない。

外の世界を知り、自由の空気を吸ってしまった。


分単位で管理されていた、あの生活。

息を潜めるように過ごしていた日々。


毎日、のびのびと暮らすようになった私たちにとって、あの地獄のような生活に戻ることなど、考えられなかった。


だから私は、一言だけ答えた。

「無理です」


その一言の中には、恐怖も、決意も、後悔も、言葉にならない思いが詰まっていた。

とても説明できるものではなかった。


すると夫は、この答えも想定外だったのか、拳でテーブルをバンッ と叩いた。


「理由を言えよ!」


怒鳴り声に、体が跳ねる。


この時点で、私は完全に怯えていた。

全身が小刻みに震え、怒鳴られるたびに、過去の記憶が蘇る。


本能が、

——逃げろ。

そう叫んでいた。


それでもなお、お義父さんは、のんびりとした口調で言った。

「一方的にそんな風に言われてもなー。

(夫)も困ってるんだわ」


何を言っているのか、理解できなかった。


私は時間が気になり、無意識に携帯の画面を何度も確認していた。

それが気に入らなかったのだろう。


夫は突然、私の携帯をひったくり、

「ふざけんなよ!」

そう叫ぶと、玄関の方へ、思いきり投げつけた。

逃げ場のない話し合い

一方的な要求 話し合いと言っても、実際には違った。 夫から一方的な要求を突き付けられ、私はただ受け止めるだけだった。 何か言おうとすると、強い口調で、すぐにかぶせられる。 だから私は、反論することを諦め、淡々と“説得する側”に回るしかなかった。 その中で、どうしても引っかかった項...