2026年1月19日月曜日

やはり夫の差し金だった

眠れない夜に送ったメッセージ

怖かった。


理由が分からないまま、

Nからの連絡に怯えていた、あの感覚は。


そして、その正体は――

やはり、夫だった。


夫の友人であるNから頻繁に連絡が来ていた理由。


それは、

私の勘違いでも、被害妄想でもなかった。


こちらの状況を探られている。


そう感じていた違和感は、

正しかった。


脳内で都合よく物事を組み替えてしまう夫は、別居後も、

「あいつは俺のことが好きなのに、別居という選択をしてしまった」

そんな世界に生きていた。


本当に好きなら、そんな選択はしない。

それは、あまりにも単純な理屈なのに。


なぜか夫の中では、

「いずれ元に戻る」が既定路線になっていた。


それが、私を苦しめていた。


では、なぜ夫はNを使ってまで、

私の状況を探ろうとしたのか。


理由は、ひとつしかなかった。


夫の側に、

離婚したい“理由”ができたからだ。


Nの意図が分からない間、

私はまた新しい恐怖と向き合っているようで、落ち着かなかった。


イライラして、

心が休まらなかった。


だから、

白黒つけたくなった。


はっきりさせないと、

壊れてしまいそうだった。


けれど、すぐに聞けないのが、私の弱さ。


悶々と考え続け、

気づけば一か月が経っていた。


「何か聞きたいことや、伝えたいことがあるなら、

はっきり言ってほしいです」


たった一文。


それを、

眠れない真夜中に送った。


非常識だったかもしれない。


でも、

限界だった。


感情を抑える余裕なんて、もう残っていなかった。


すると、Nは夜中の二時にもかかわらず、すぐに返してきた。


「今、ちょっと話せるかな」


逃げ場はなかった。


私は、OKした。


夫の本当の狙い

電話越しのNの声は、固かった。

緊張が、そのまま伝わってきた。


だから私は、

わざと軽い口調で切り出した。


「何か、ありますよね?」


返ってきたのは、

「……うん、まあ……」

歯切れの悪い言葉。


そして、しばらくの沈黙のあと、

「俺から聞いたって、絶対に言わないで」

そう念を押されて、

真実を告げられた。


夫には、好きな人ができていた。


以前の、ゲーム仲間との軽い恋愛ごっことは違う。

相手は、私も知っている人だった。


それなら、離婚すればいい。


そう言うと、Nは言った。

夫は、私との縁が切れるのが怖いのだと。

離婚しても、繋がっていたいのだと。


その言葉を聞いた瞬間、背中が冷たくなった。


でも同時に、救われた気もした。


これは、私にとっての出口だった。


もし私が、

「嫌いだ」とはっきり言えたら。

それが、夫を前に進ませるのではないか。


そう思って、Nに提案した。


すると、

「それはやめた方がいい。

(私)ちゃんに愛されてるって思えることが、

あいつの原動力だから」


そう止められた。


つまり私は、

拒絶すら許されない存在だった。


それでも。


それでも、

気持ちは不思議と軽くなっていた。


やっと分かった。

鎖を切る準備ができたんだ。


自由はもう、

すぐそこまで来ていた。

やはり夫の差し金だった

眠れない夜に送ったメッセージ 怖かった。 理由が分からないまま、 Nからの連絡に怯えていた、あの感覚は。 そして、その正体は―― やはり、夫だった。 夫の友人であるNから頻繁に連絡が来ていた理由。 それは、 私の勘違いでも、被害妄想でもなかった。 こちらの状況を探られている。 そ...