2025年12月12日金曜日

夫が再び無職になる可能性

勤務先の状況

夫が勤めていたのは零細に近い小さな会社だった。

従業員数も少なく上下関係もあまり無いような所で居心地が良さそうだった。

メンタル面も安定していたので安心していたのだが・・・。

小さいが故の悩みもあった。

例えば、社内で一人でも仕事の無い人が出てしまうと途端に状況が厳しくなってしまう。

仕事を取ってこられる人が限られているという問題もあった。

そして何より大きな問題だったのが高給取りの多さ(!!!)。

これはある程度のスキルを持つ人ばかりの集団だったから必然的にそうなったようだ。

上手く歯車が回っている時はまだ良い。

でも、何か一つ崩れると一気に上手くいかなくなった。

夫もそうなのだが、社員は高い給料をもらうことが当たり前になっていた。

苦しいから少しずつカットするという話になっても誰も納得しない。

『一度生活レベルを上げると元に戻せない』という話をよく耳にするが、まさにアレだ。

その心情は理解できるけど、それでも会社の存続を一番に考えるべきだった。

結局穏やかな顔をしつつもみんながエゴを通そうとするから軌道修正ができない。

それなら営業面にもっと力を入れて財務状況を改善する方向に持っていけば良かったのだが。

そういう努力もせず、ただひたすら目先のお金を工面することに集中してしまったようだ。

先を見据えた行動ができていないから、突発的な事案にも対処できなくて。

どんどん苦しくなっていき、とうとう『来月のお給料は満額出るかな』という所までいってしまった。

夫はこれをまるで他人事のように話していたそうだ。

義両親もこれにはガッカリで、大手に勤めていたお義父さんなどは

「会社としてなってない!」

とお怒りだった。


私にはどうすることもできない

現状を一通り聞いた後、私は『今負担してもらっている分も貰えなくなるなぁ』なんて呑気に考えていた。

傍から見れば小さな額かもしれないが、私にとっては非常に大きい。

それが貰えなくなると、他を切り詰めて捻出するしかない。

頭の中ではあーでもない、こーでもないと計算をしていた。

多分、その時の様子が深く考え込んでいるように見えたのだと思う。

お義母さんが急に、

「(私)さんには本当に申し訳ないわ。心配ばっかりかけちゃって」

と言った。

まさか頭の中で家計費の計算をしていたとは言えず、曖昧な返事をしながら二人の話に耳を傾けた。

会社が危ないかもしれない、と知ってからの夫は仕事にも身が入らないらしく、

「テレワークなのを良いことに、頻繁にフラフラ出ている」

とお義父さんが呆れていた。

元々そういう所はあるのだが、状況が状況なだけにより一層その傾向が強まっていたようだ。

自暴自棄にもなっていて、何とか助けて欲しいと懇願された。

色んな話を聞いてだいたいの状況は理解できたけど。

やはり私にできることは無いと思った。

それをストレートに伝えるのはさすがに憚られるので、

「私では力不足です・・・」

とやんわりと断った。

余談だが、あの人はそんな状況でも仕事だけはきっちり終わらせることができる。

そういう所に惹かれ、尊敬していた。

でもそれも昔の話だ。

家を出てからの私は夫に関わる全てのことから解放され、自由になりたかった。

義両親に引きずられるようにファミレスへ・・・

「お昼を食べに行こう」にも反応しない子ども 重苦しい空気の中、 義両親は妙に明るいテンションで話し続けていた。 私がこの場をどうにかしなければ。 なぜか、そんな責任を一人で背負っていた。 けれど、 どれだけ言葉を選んでも、 空気は少しも軽くならない。 むしろ、重く沈んでいくばかり...