2025年12月4日木曜日

家出中のため、新学期の書類作成も難しい

住所の問題

家を出た当初はすぐに決着がつくと思っていた。

でも数か月が経過しても解決する気配はなく・・・。

宙ぶらりんのまま、子どもは一つ上の学年になった。

学年が変わる時には色んな書類を提出する。

いつも面倒だなーと思っていたんだけど、直面したのはもっと大きな問題だった。

現住所として提出していた場所と異なる所に住んでいるという、普通では起こらないような問題。

正直に書くのも違う気がして、どうしたら良いのかが分からなくて。

期限が迫った書類を前に私は悶々と考えていた。

悩んだ挙句、結局夫の居座るあの家を住所として記載した。

無いとは思うけど、夫にバレた時のことも想像してしまった。

もしバレたら、間違いなく押しかけてくるだろう。

家に戻ることを了承するまで、しつこくやって来るに違いない。

そんな想像をしたら急に不安になった。

安心できる場所があるって本当にすごいことだ。

それまでの私たちには無かったから。

誰にもSOSを出すことができず、ひっそりと耐えた。

先輩に迷惑をかけるのも嫌だった。

本来なら親戚でもないんだから面倒を見る義理は無い。

それなのに優しい言葉を掛けてくれて居場所を提供してくれた。

夫は私が大切にしている物をことごとく壊すから。

きっと、幸せそうにしているのを見たら壊そうとすると思った。

そして、ショックを受けるのを見て満足そうにするというサイコパス。

文章にするだけでも怖いが、実際にはもっともっと恐ろしい人だ。

そんな人が何故普通の生活を送れているのかというと、上手にその異常性を隠しているからだ。

人当たりの良い人物を演じ、明るく快活。

その偽りの顔に騙されなかった人は、私の知る限りほとんど居ない。

本当の姿を伝えても信じてもらえなかったほどなので、余程上手く演じているのだと思う。


消えない虐待の記憶

色々な悩みを抱えていても、子どもが安心して過ごしている姿を見ると全てが吹き飛んだ。

明らかに夫と居る頃よりも元気になったし、活発に動き回るようになった。

何より笑顔が増えた。

もう些細なことで怒鳴られたり急に叩かれることもないんだ。

夏の暑い日や凍えるような冬の寒い日に外に締め出されることもない。

それがどんなに幸せなことか。

家を出てからの私たちは穏やかな日々の生活に感謝し、幸せをかみしめていた。

相手はあの夫なのだから気を抜いてはいけないと思いつつも、やっぱり先輩の家は快適で安心しきってしまって。

時々連絡が来た時も、早くやり取りを終えて日常に戻りたいという感じだった。

でも、夫が電話口で怒鳴った時にたまたま通りかかった子どもが震えだした時、現実に引き戻された。

直前までご機嫌で本を読んでいたのに、顔色は真っ青で強張っていた。

思わず手をギュッと握ったら強く握り返してきて、目の端には涙が溜まっていた。

やっぱり怖いんだよね。

簡単には忘れられないよね。

電話を切った後に子どもを抱きしめた時、激しい鼓動が服の上からも分かるほどだった。

あの人はなんて罪深いことをしたんだろう。

純粋な子どもの心身に傷をつけて。

それなのに虐待をしたという自覚もない。

そんな人が父親を名乗るなんて本当に許せなかった。

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