2025年2月4日火曜日

ぬいぐるみは私の癒し

大人になっても大のぬいぐるみ好き

幼い頃からふわふわした物が大好きだった。

何か悲しいことがあっても私を癒してくれた。

最初は両親に買ってもらうことが多かったんだけど。

中学生くらいからは自分でも買うようになり・・・。

一人暮らしをし始めた時にはお気に入りの物をいくつか持って行った。

結婚してからも相変わらず好きだったんだけど、夫の冷めた視線を気にしてあまり触れなくなった。

でもさ、辛い時にはどうしても触れたくなるんだよね。

私たちの結婚生活は辛いことの連続だったから、心の中では常に求めていた。

だけどそれを表には出さず、いつも平気なフリをしてやり過ごした。

夫は私たちの大事にしている物を壊そうとする。

もしそれほどまでに大事にしていることが分かったら何をされるか分からない。

だから、大事じゃないフリをした。

そうは言っても態度には出てしまうから夫は気づいていたかもしれない。

勘の良い人なので隠し事をするにも一苦労で離婚の時も大変だった。

その癒しのぬいぐるみ達はいつも部屋の隅っこにあって、寝る時にこっそり持ってきたりしていた。

触れていると幸せな時を思い出すことができる。

穏やかな気持ちになって心が満たされていくのを感じた。

眠れない時にも活躍してくれた。

ギュッと抱きしめるとなんだか眠くなってきて、自然と寝入ることができるのだ。

私にとっては特別な存在だったのだが、夫には理解できなかったようだ。

ある時、ぬいぐるみの頭をなでなでしているのを見られてしまったことがあった。

そうしたら夫は無表情な顔で、

「意味わかんねー」

と言った。


ごみ箱に捨てられたぬいぐるみ達

子どももぬいぐるみ好きに育った。

これは明らかに私の影響だと思う。

夜はお気に入りのいくつかを布団に持っていき、顔の傍に置いて寝ていた。

それが今でも習慣になっているが、夫と一緒に暮らしていた時にはそれすら許されなかった。

子どもがテストで間違ったとか夫が出した課題をスムーズに解けなかったとか。

そんな理由で怒ることがあった。

そういう時は決まって子どもの大事にしている物を捨てようとした。

例えばお気に入りのノートや文房具、手袋などが捨てられた。

捨てると言ってもごみ箱に投げ入れるだけだから、ごみの日までずっと目についてしまって尚更悲しい。

子どもだって本当は捨てたくなんかない。

だけど、ごみ箱から拾おうとすると夫から怒られるから黙ってじっと見ていた。

そもそも生ごみの上などに捨ててしまうから拾ったところでもう使えない状態のことが多い。

子どもにしてみれば、それでも拾いたかったんだろうけど。

夫から監視されていたので我慢していた。

ぬいぐるみも例外ではなかった。

ある時、怒った夫がぬいぐるみを持って投げつけ、それでも気が済まなかったのかごみ箱に放り投げた。

しかも、わざわざキッチンの方のごみ箱に。

生卵の殻なんかが入っていて、どんな状態になるかは容易に想像ができた。

子どもは大泣きして取り出そうとしたが、夫がその手を叩き

「やめろよ!」

と言ったので取り出すこともできず、しばらく呆然とその前で立ち尽くしていた。

あまりにも酷いと思って私も夫の制止を振り切って取り出そうとしたのだが、

「やめろって言ってんだろ!」

と怒鳴られて壁際に押し付けられた。

どうしよう。

ごみの水分でどんどん汚れちゃうよ。

気持ちは焦っているのだが、力でねじ伏せられてしまいどうにもできない。

その後夫が昼寝をした隙に急いで確認したのだが、もうべったりと汁気で汚れていた。

洗っても落ちそうにないし、洗わせてくれるはずもない。

二人で泣きながら、

「残念だけど、もう駄目だね」

とぬいぐるみにお別れをした。

今思い返してみると、あれは私に対しての嫌がらせでもあったんじゃないかと思う。

私がぬいぐるみ好きなことを快く思っていなくて、ああいうことをしたのではないかと。

今は二人とも好きなものを買えるし、寝る時には相変わらずお気に入りに囲まれている。

隣で幸せそうな顔で眠っている子どもを見ると本当に幸せ。

全てを奪われた私たちが再生するのは簡単ではなかったけど、何とかここまで来れたことに感謝している。

2025年2月3日月曜日

知人にマウントを取られた話

節分の恵方巻を買おうとしていただけなのに

昨日、恵方巻を買いに近所のスーパーに行った。

少し遅めの時間にしたのは、もしかしたら値引きシールが貼られているかな?と期待したから。

でもまだ少し早かったのか定価通りだった。

たくさん並んでいる恵方巻のパックの前でうーんと悩む私。

最近こういう類のものも値上がりしてるからね。

時間にすると数分ほどかな。

行ったり来たりして、どれにしようかと考えていた。

その時偶然、知人が通りかかった。

普段顔を合わせた時も軽く挨拶を交わす程度の人。

だから、挨拶したらすぐに通り過ぎると思ったんだけど。

何故か横にピッタリと張り付いてきて

「恵方巻?私もそれを買いに来たのよ」

と話し始めた。

私は

「そうなんですよ~。今年はまた値上がりしてますよね、迷っちゃう」

と答えつつ、離れようとしたがついてくる。

その人のまだ何か話したそうな様子に少し戸惑った。

長くなると困るから別の売り場に行こうかなとも思ったけど、ずっと話していてそのタイミングがない。

それで、さっさと決めようと思ってパックに手を伸ばしかけた時、お店の人が奥から出てくるのが見えた。

値引きシールを貼り始める時間だ。

目の前でどんどんシールが貼られていき、お目当ての恵方巻を2つゲットして籠に入れた。

そのまま、

「それじゃあ、失礼します」

と行こうとしたら、急に

「あなた、ちゃんと養育費もらってるの?」

と聞かれた。

突然そんな話になるなんて夢にも思わず、正直驚いてしまった。

私にとっては触れられたくない話だから、多分挙動不審な動きをしていたと思う。

しどろもどろになりながら、理由があってもらっていないことを伝えたら、

「そういうのは権利なんだから。きちんと伝えないとダメよ!」

となぜかお説教をされた。

こういうことを言われたのは初めてではない。

少し年上の人たちから切々と説かれたこともある。

だけど、うちの場合にはそういう交渉ができない状態だから、

「無理なんですよ。色々事情があるので・・・」

とだけ答えた。


なぜここでマウント・・・?

私の答えが気に入らなかったのかもしれない。

知人はやや攻撃的な感じになり、

「あなたがそうやって逃げてることで子どもが不利益を被るのよ」

と言い始めた。

それは十分に分かっている。

もしちゃんと養育費を貰えていれば、もう少し安定した生活を送れるのに、といつも思っている。

だけど、そうできない理由があり、夫と話し合うことも正直気が進まない。

せっかく離れられたのに、何か交渉しようとしたらまた引き戻されるかもしれないというのも不安。

それに、直接話すこと自体が怖いんだから、それ以前の問題だ。

自分でも不甲斐ないとは思ってるんだけどね・・・。

どうにもならないんだよ・・・。

私は常に最悪の事態を想定しながら動いてきた。

相手はあの元夫なのだ。

恐ろしいほどに知恵が周り狡猾で周りを上手くだます人で。

下手したら今の幸せな日常も壊されかねない。

そう考えたら身動きが取れなくなってしまい、何もできなかった。

だから今置かれている状況で必死にもがいてきた。

ただ、それも周りから見ればただの甘えに見えるのかもしれない。

はっきりしない私にイライラしたのか、知人は更に攻撃的になった。

『うちの子がそれくらいの頃は~』と自分の子自慢を始め、我が家を憐れむような発言を繰り返した。

あんまりにも『可哀そう、可哀そう』と言うものだから本当に嫌な気持ちになったんだけど。

それ以上に腹が立ったのは、

「お子さんに会わせてあげていないんでしょ」

という言葉だった。

会わせることなんてできないんだよ。

会ったら何されるか分からないんだから。

子どもに会わせないから養育費も貰えないと主張する彼女は、きっと幸せな人なんだと思った。

自分たちの命を守るために養育費を諦めてでも会わせられない人が居るということを、きっと想像もしたことがないんだろうな。

2025年2月2日日曜日

節分の思い出にもモラハラの痕跡

夫好みの恵方巻を用意するのも大変だった

節分の日に子どもとご飯を食べていて思い出した。

元夫と過ごしていた頃のことを。

毎年恵方巻を用意していたのだが、それがとても大変だった。

子どもや私は目の前の選択肢の中から選ぶので問題ない。

だけど、夫は選り好みが激しくてなかなか納得のいく物を見つけられなかった。

大抵は仕事帰りに購入するから、スーパーから電話をかける。

それで、目の前にあるラインナップを電話で説明したり写真を送ったりして判断を仰いだ。

子どもはすぐに決まるけど、夫は『うーん』と唸ったまま答えが出ず・・・。

無理強いしても機嫌が悪くなるだけだから、

「ちょっと遅くなっちゃうけど、違うスーパーに行ってみるよ」

と伝えた。

別のスーパーに足を運んだら、時間的なこともあって品薄になっていた。

残っている商品をまた写真に撮り、夫に送信。

連絡を待ってるはずだから見たら何かしらのアクションがあると思ったのに待てど暮らせど返事がこない。

もしかして気づいてないのかな?と思って連絡してみたら、

「さっきのスーパーの方が良かったわ」

と言われて力が抜けた。

夫はいつもそうだった。

何か用意しなければならない時に選ぶのが非常に難しくて、そのたびに苦労した。

さっきのスーパーが良いなんて気軽に言うけど、歩くと20分もかかる。

そこまで戻ってから購入して家に帰ったら、かなり遅い時間になる。

本当は気が乗らなったけど、それ以外はもう受け付けない感じだったので、

「じゃあ少し遅くなるけど・・・」

と言ってみたら、

「そんなにかからないだろ」

と言い放った。

夫は、自分が満足するものを用意するために私が時間や手間をかけることを当然だと思っていた。

そうすることが『愛情』だと直接言ってくることもあった。

だけど、夫からは私に何もしてくれない。

いや、何もしてくれないどころか毎日モラハラをして子どもを虐待して。

これも愛情だと言うのか。

その日、私は慌てて元のスーパーに戻ってやっと目的のものを手に入れたのだが。

いつもより遅く帰った私に、

「なんかもう腹減ってないわ」

と冷たい視線を向けた。

遅くなったことへの当てつけだった。

私だっていつもより1時間も遅くなってしまったからと思い、帰り道は焦っていた。

途中走ったし、それ以外も早歩きをした。

それでも納得してもらえなかった。

期待通りに動けない私は能無しなのだそうだ。


昼間義両親が持って来てくれた差し入れ

恵方巻と一緒に食べるお吸い物を、義両親が昼間に持って来てくれた。

確かに汁物がいるな、と思ったんだけど。

夫がイライラしていたから用意する余裕が無かった。

だから『ありがたいな~』と思っていたのだが、夫はそんな呑気な私に嫌悪感を表した。

「それよりも何か言うことがあるんじゃないの?!」

と言われ、何のことか分からず。

表情から夫が怒っていることは明らかだった。

だけど、なぜ怒られてるのか全く分からない。

遅くなったこと?

それともお吸い物の話の後だから義両親関連?

瞬時に色んな可能性を考えた。

私がすぐに答えずに黙っていたものだから、夫は更にイライラして、

「お前が抜けてるから、こうやってわざわざ持って来てくれてるんだろーがよ!」

といきなり怒鳴られた。

こういうイベントの時には怒られることが多いから朝から気が張っていた。

今日の帰りはいつも以上に夫に気を使い、いっぱいいっぱいだった。

それなのに、やっと恵方巻を用意できたと思ったのに、やっぱり怒られてしまった。

悲しいやら悔しいやらで涙がぶわーっと出てきて、

「怒鳴らないでよ」

と言うのがやっとの状態。

だけど、私が泣いたところで反省するような人ではない。

まだイライラが収まらないのか舌打ちしながら乱暴に私の背中を押してキッチンの方へと追いやり、

「とにかく早くしろよ!」

と急かした。

この時の夫のイライラはマックスに近かったので、ただひたすら怖くて怯えながら用意したのを覚えている。

その間、すぐ傍で監視していて私が何かするたびに深いため息をついた。

子どもは部屋の隅っこで聞こえないふりをしていた。

2025年2月1日土曜日

子どもの習い事の話から何故か同居の話題へ

『習い事もさせてあげられないなんて可哀そう』という空気に・・・

我が家は夫が働いていなかったので家計は厳しかった。

余裕が無くて、お給料が出たばかりなのに節約料理になる、なんていうこともしばしばあった。

そんな状態で子どもに習い事?

ちょっと無理があるんじゃないかと思った。

そりゃー私だって本人が希望するのなら行かせてあげたい。

でも、金銭的に厳しいのは本当のことだ。

だから、変に期待を持たせるのではなく説明して諦めてもらおうとした。

その頃の子どもは幼いながらも家庭の事情をよく理解していたように思う。

そういうのもあって、無責任な約束をするよりも本人と話し合って諦めてもらうべきだと考えた。

その方向性で大体固まっていたのに、義両親がそれを覆してきた。

『うちには支援できる余裕がある』なんて言うものだから、子どもがすっかりその気に・・・。

だけどその後に支援を受けてまで通わせるのは違うという話になり。

結局この件は流れたかに見えた。

そもそも義両親だって、いつ状況が変わるか分からないしね。

ところが、今度は夫が急に

「そんなに通わせたければうちの実家に行く話を断らなければ良かっただろ!」

と怒り始めた。

習い事の話から、なぜそんな話題になるの?

この時の夫は猛烈に怒り狂っていて手が付けられなかった。

『あー、このまま無視されるか不機嫌になって当たり散らされるんだろうな』と絶望した。


断っても断っても同居を諦めない

小学校入学前のタイミングで散々揉めた。

同居した方が良いという夫&義両親 VS 私の戦い。

数の上では劣勢だったが、徹底抗戦して何とか耐えた。

何度も何度も話し合い、そのたびに丁寧に説明して、やっと納得してもらったのにな。

こんなことでまた振り出しに戻るなんて夢にも思わなかった。

これが夫の手なのかもしれない、とその時思った。

これからも何か些細なきっかけを見つけては同居の話を蒸し返されるのかもしれない。

それで私が納得しなければキレるんだろうなと想像したら、こんな生活が心底嫌になった。

しかも、前にちゃんと説明したはずなのにまた

「一体何が不満なんだ」

と言ってきた。

それは何度も説明したはずだよ。

まるで私の我が儘で子どもに迷惑をかけているかのように言われて無性に悲しくなった。

分かってくれる人が誰も居ない。

助けてくれる人も居ないんだな、と。

思えば結婚してからずっと夫のペースに合わせてきた。

夫の言うことに従っていれば機嫌が良かったから。

でも、全てを夫の言う通りになんてできない。

時には意見が合わないこともある。

そういう時に話し合える夫婦で居たかったのに、夫が話し合いに応じることは無かった。

見せかけだけ話し合うこともあったが、その口調からは『俺の言うことに従っていれば良いんだよ』という考えが透けて見えた。

私は一体何と闘って何を守ろうとしているんだろう。

こういう問題が持ち上がるたびに、どんどんしぼんでいく夫への愛情。

それなのに夫が変わってくれるはず、幸せな家族になれるはずという希望も捨てられず・・・。

悲しくて耐えられないと思うのに、絶対にやってこない未来のために我慢することを選んでしまった。

何年も何年も我慢し続けて、『あと少し』と思い続けて。

だけど、そんな未来はやってこなかった。

ぬいぐるみは私の癒し

大人になっても大のぬいぐるみ好き 幼い頃からふわふわした物が大好きだった。 何か悲しいことがあっても私を癒してくれた。 最初は両親に買ってもらうことが多かったんだけど。 中学生くらいからは自分でも買うようになり・・・。 一人暮らしをし始めた時にはお気に入りの物をいくつか持って行っ...