2026年10月1日木曜日

教育虐待が残したもの

中間試験2日目

1日目の出来は、

どうだったのか。


気になってはいたが、

聞くのを止めた。


そのかわりに、

心の中で応援した。


がんばれ。

がんばれ。


表立って応援することも

できない。


それもまた、

プレッシャーになりそうで、

気を使ってしまった。


子どもはたぶん、

必死だったのだろう。


結果が出たら、

きっとパパに聞かれるはず。


そんな恐怖に、

追いつめられているようにも見えた。


2日目の朝も、

浮かない表情で

朝ごはんを食べる。


「行ってきます」

の声も元気がない。


出かける時の様子が

あまりにも気になって、

こんな風に声をかけた。


「どんな結果でも良いんだよ。

がんばったんだから」


いつも通りの笑顔は

見られなかったけれど、

ほんの少しだけ、

頬が緩んだ。


そう。

それで良い。


子どもは幼児の頃から、

教育虐待を受けていた。


できないと何時間でも説教され、

ご飯も与えられなかった。


正座で足がしびれて、

立ち上がろうとした時に

よろけたら、


「俺への当てつけかよ!」


と怒鳴った。


そんなはずがないのに。


夫はいつも、

被害者のように振舞う。


そんな夫の求めるレベルは高すぎて、

どうせ納得などしてもらえない。


いや、

何をしても認めてくれないのだから、

納得させる必要なんて、

無いのだ。


子どもも私も、

不安定な気持ちのまま、

何とか2日間を乗り切った。


辛い記憶

2日目の試験が終わり、

子どもは少しだけ

元気を取り戻した。


といっても、

不安なことに

変わりはないが。


「悪かったら、どうしよう」


と口に出せるようになったのは、

良い兆候だった。


子どもには、

辛い記憶がある。


成績が悪ければ、

その先にあるパパからの叱責を

どうしても想像してしまう。


怒られるのが怖い。

なじられるのが怖い。

叩かれるのが怖い。


そんな恐怖が、

頭にこびりついて離れない。


それから数日間は、

常に不安を抱えていた。


お互いに気にしているのは

分かっている。


でも、

あえて

口にはしない。


何とも重苦しい時間だ。


結果が出た次の週、

待ち構えていたかのように

連絡をしてきた夫。


教えていないのに、

試験のスケジュールを

知っていたみたい。


そんな嗅覚にも、

ぞっとした。

教育虐待が残したもの

中間試験2日目 1日目の出来は、 どうだったのか。 気になってはいたが、 聞くのを止めた。 そのかわりに、 心の中で応援した。 がんばれ。 がんばれ。 表立って応援することも できない。 それもまた、 プレッシャーになりそうで、 気を使ってしまった。 子どもはたぶん、 必死だった...