2026年10月31日土曜日

一緒になんて出かけない!

飛行機代は出すから

元々、飛行機代については

疑いもしなかった。


当然、義両親が

出すつもりなのだと。


ずっと断っているのに、

なかなか諦めない。


それどころか、

泣き落としのようなことまでして

精神的に追い詰めてくる。


それほどまでに

一緒に行きたいのなら、

費用を出す前提で話しているのだと

勘違いしてしまった。


ところが……、

急にこんなことを言われた。


「飛行機代は折半で良いから」


折半だなんて。

どう考えてもおかしいではないか。


まさか、この期に及んで

お金まで払わせようと

しているのか。


そう思ったら、

何だか無性に腹が立ってきた。


思わず、


「お金なんて、ありませんよ」


と返した。


そうしたら、


「じゃあ、飛行機の分は出す」


と言われたけれど。


行くには、飛行機だけでは済まない。

電車だって、結構な時間

乗ることになる。


つまり、

飛行機代以外は、こちら持ちになる。


中学生はもう大人料金で、

電車代だってばかにならないのに……。


私はこれを逆手に取り、

「金銭的な面からも行けない」

と告げた。


元々、

行かせるつもりはなかったから、

結果的に良かったのかもしれない。


勝手に進められる話

「みんな、楽しみにしてるって」


嬉しそうに話すお義母さんは、

明らかにテンションが上がっていた。


これは、おかしな状況になった。


知らないうちに、

勝手に行くことにされて、

こちらの言い分を聞こうともしない。


しかも、ふるさとの人たちにも

既に「連れて行く」と報告されている。


焦った私は、


「何度もお断りしたじゃないですか」


と、やや強い口調になった。


だけど、


「まだ間に合うから。

もう一度考えて」


と懇願してくるお義母さん。


ちょうどその時、

子どもが塾から帰ってきた。


「ただいま~」


とドアを開けた瞬間、

二人の姿に気づき、硬直した。


ぎょっとして立ち尽くし、

私の方を見つめる目は、

まるで助けを求めているようだった。


再度、二人に伝えた。


「本当に無理なんです」


でも、私の言葉には反応せず、


「(子ども)ちゃん、

おばあちゃん達と飛行機に乗りましょう」


と言った。


その時だった。


子どもが、はっきりとした口調で、


「一緒になんて出かけない!」


と言った。


それを聞いた瞬間、

二人の表情は硬くなり、


「……そう」


とだけ答えて、立ち上がった。


やっと分かってもらえた。


そう感じて、私は安堵した。

一緒になんて出かけない!

飛行機代は出すから 元々、飛行機代については 疑いもしなかった。 当然、義両親が 出すつもりなのだと。 ずっと断っているのに、 なかなか諦めない。 それどころか、 泣き落としのようなことまでして 精神的に追い詰めてくる。 それほどまでに 一緒に行きたいのなら、 費用を出す前提で話...