2026年3月25日水曜日

小さな反撃

妻と子に慕われているという幻想

あれほど長く争ってきたのに。


どうすれば、

そんな勘違いにたどり着くのか。


夫は、

「妻と子に慕われている」と

思い込んでいた。


後になって、それが分かった。


考えても分からない。

その思考回路が理解できない。


「大嫌いだ」と言わなくても、

私たちの態度がすべてを示しているはずなのに。


話の通じない相手とのやり取りでは、

こういうことが何度も起きた。


このままでは、埒が明かない。


焦った私は、

次の一手を打つことにした。


といっても、

本当に小さな反撃。


子どもの写真を送るのを、やめた。


これは義両親からの要望だった。

成長した姿を見たい、と。


だから、

時々撮っては送っていた。


こういうところが、

自分でも嫌になる。


別居中なのに。

求められるまま、応じてしまう。


案の定、

すぐに夫から苦情が来た。


こういう時だけ、反応が早い。


またしても、

被害者のような言い方をする。


人には強く当たるのに、

少しでも返されると傷ついた素振りを見せる。


その姿を見て、

また思ってしまう。


――可哀そう。


そんな自分に、

心底うんざりした。


2通目の離婚届

写真を送らないだけで、

被害者のように振る舞う。


おかしいと分かっているのに、

それでも揺れる。


でも、このままでは何も変わらない。


その思いを押し殺して、

二通目の離婚届を送った。


こんなふうに続けて動くのは、珍しい。


だからこそ、

向こうも驚いたはずだ。


引き下がらない。


それが、ようやく伝わったのかもしれない。


義実家から、

話し合いの提案が来た。


「あなたの気持ちは分かった」


そう言われたとき、

少しだけ救われた気がした。


やっと、

理解してくれる人が現れたのだと。


けれど、その話し合いには、

条件があった。


なぜか、

義実家側の親戚を同席させたいと言う。


会ったこともない人。


どうして、

離婚の話し合いに関わるのか。


意味が分からない。


それでも、

ここで断れば流れてしまう気がして、


しぶしぶ、了承した。

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妻と子に慕われているという幻想 あれほど長く争ってきたのに。 どうすれば、 そんな勘違いにたどり着くのか。 夫は、 「妻と子に慕われている」と 思い込んでいた。 後になって、それが分かった。 考えても分からない。 その思考回路が理解できない。 「大嫌いだ」と言わなくても、 私たち...