2026年3月19日木曜日

日常を取り戻す難しさ

心を抉る言葉たち

夫と離れたあと、

先輩と暮らしていた頃は、まだよかった。


誰かと話している時間があって、

気持ちが少し紛れていたから。


でも家に戻り、

本当の意味で「二人の生活」が始まると、

見えなかったものが一気に見えてきた。


その中で強く感じたのが、

“普通の感覚”を取り戻すことの難しさだった。


ちょっとしたことで傷つく。

何でもない光景に、強く心が揺れる。


周りの家族が、眩しく見える。


子どもも、きっと同じだったと思う。


「〇〇ちゃんの家はね」

そんな話を聞くたびに、

言葉にしない気持ちが伝わってきた。


私だって同じだった。


学校行事。

週末のお出かけ。


どこを見ても当たり前のようにいる“家族”が、

そのたびに胸に刺さった。


どうして自分はうまくできなかったんだろう。


そんなことを考えては、落ち込む日々。


これは簡単に解決できるものじゃない。

原因を消すこともできない。


それでも私は、自分で選んだ。


夫と離れる以外の選択肢はなかった。


だから辛いときは、

「あの頃よりマシ」と

何度も自分に言い聞かせてきた。


大人は、そうやって何とか乗り越えられる。


でも、子どもは違う。


うちの子は、友達の何気ない一言に傷ついても、

何でもない顔をしていた。


「ママだけだと寂しいね」

「父の日はどうするの?」


そんな言葉を、受け止めながら。


「なんでパパがいないの?」


そう聞かれたときだけは、

さすがに答えられなかったみたいだ。


壊れた日常の、その先で

外に出れば傷つくことばかり。


それなのに、家の中まで暗くなってしまったら、

せっかく手に入れた自由が、もったいないと思った。


だから私は決めた。


二人の生活を、ちゃんと楽しもう。


最初にやったのは——夜更かし(笑)


「なんだ、そんなことか」

と思われるかもしれないけど、

私たちにとっては大きな変化だった。


今まで“当たり前”として縛られてきたことを、

自分たちの意思で変える。


それだけでも、少し勇気がいった。


夜更かしをするようになってから、

一番強く感じたのは、


時間があるって、こんなに楽しいんだ


ということだった。


お出かけの日に、遅く帰ること。

寝る前に、深夜のスーパーへ行くこと。


どれも特別なことじゃないのに、

私たちには全部が新鮮だった。


そのひとつひとつが、

固まっていた心を少しずつほどいてくれた。


気づけば、週末の夜の定番になっていた。


こんな話をすると、

よく思わない人もいるかもしれない。


でも私たちにとっては、必要な過程だった。


自由になったと実感できる瞬間が、

少しずつ、確実に、

私たちを強くしてくれた。

家に戻ってから一年が経過

恐怖と隣り合わせで、生き延びた日常 家に戻ってからの一年は、 あっという間だった。 相変わらず夫の執着は止まず、 干渉もなくならない。 義両親も、 本当の意味で味方にはなってくれなかった。 最後に選ぶのは、やっぱり息子。 それがどれだけ理不尽でも、 叶えるために動く。 常に3対1...