本気度を探った私
子どもがやる気を出したことが嬉しい。本当に嬉しくて、
「やっぱり家を出て良かったんだ」
と改めて思った。
でも同時に、
にわかには信じられない気持ちもあった。
だって、あの環境をやっと乗り越え、
ほっと一息ついたばかりだったから。
私なら、数か月はボーッとしてしまうだろう。
心の回復には時間がかかると言うけれど、
それを肌でひしひしと感じていた頃だった。
何をしても、夫の影響がついてまわる。
「これはやっちゃだめだよね」
と後ろ向きな考えに支配されてから、
いつもハッと気づく。
ああ、もう夫はいないんだ。
自分がそんな感じだったから、
子どもも同じだろうと思っていた。
でも、私なんかよりはるかに力強く、
回復の兆候を見せていた。
この時は本当に、
「子どもって凄いな!」
とただただ感心するばかりだった。
さて、じっくり話し合った結果、
本当に「塾に行きたい」のだと
はっきり分かった。
そうと決まれば、私はサポートするだけ。
せっかくのやる気を削がないように。
ただ、それだけ。
さっそく塾探し
以前、夫や義両親から
「出来が悪いから塾に入れろ」
と言われたことがあった。
その時に候補として挙がった塾が、
すぐ近所にある。
近いから良いかな?と安易に考えたが、
子どもはすぐに却下した。
「あそこは嫌な思い出があるから」
無理もない。
行きたくない子どもに対して、
大人3人が寄ってたかって
「このままでは最悪の人生になる。
お前の頭では塾に通っても普通以下だ」
と言い続けたのだから。
次に出てきたのが、
同じ小学校の子がたくさん通っている塾で、
入塾テストもあるところだった。
そこで問題が発生。
まず、テストに受かるのか…。
信じていないわけではなかったが、
教育虐待による弊害で、
勉強しようとすると
眠気が襲ってくることがあった。
離れた後は一切机に向かわなくなったので、
心の回復を優先して、
それで構わないと思っていた。
でも、テストがあるとなると、
何とかしないといけない気もした。
二人して「うーん」と考え込んだ。
でも、急におかしくなってしまい、
二人で大笑いしながら、
ついに決めた。
「とりあえず行ってみるか」
