2026年2月23日月曜日

義両親との苦しい時間

味のしないご飯

本来なら、

ご馳走のはずの食事だった。


それなのに――


まるで、砂を噛んでいるようだった。


何を食べても、味がしない。


それくらい、

義両親と囲むファミレスの食事は、

重苦しいものだった。


今すぐ逃げ出したい。


そんな衝動に駆られても、

さっきの子どもを巡るやり取りで、

もう気力は残っていなかった。


ただ、


「早く終わってほしい」


それだけを考えていた。


子どもも、箸が進まない。


時間が経っても、

皿の中身はほとんど減らなかった。


その様子に、

お義父さんの機嫌がまた悪くなる。


言えば言うほど、

逆効果だと分かるはずなのに。


ただでさえ沈んでいる子どもに、

さらに言葉を重ねていく。


結局、子どもは

浮かない表情のまま、なんとか食べ終えた。


美味しそうな様子は、まったくなかった。


ただ、無理に口へ運んでいる――

そんな姿だった。


それを見て、

お義父さんは何度もため息をついた。


私はうんざりしながら、

必死に話題を探し、

その場をやり過ごした。


本題は、やはり夫のこと

食事が終わっても、

解散という流れにはならなかった。


席を立とうとしたとき、

改まった口調で聞かれた。


「これから、どうする?」


私の中では、答えは決まっている。


離婚。

それ以外の選択肢は、もうなかった。

その意思は、すでに伝えている。


それなのに、

「このままじゃ、駄目だと思うんだよ」

同じ言葉を、何度も繰り返された。


そう言われても、

問題はあちら側にある。


もし動かすべきだと言うのなら、

義両親から夫に

「離婚届にサインしなさい」

そう伝えてほしかった。


私は静かに言った。


「中途半端な状態は良くないと思っています。

 できるだけ早く、離婚の手続きを進めたいです」


でも、この答えは、

彼らの望むものではなかったらしい。


その後は、


「自分たちも年を取る」

「(夫)の将来が心配だ」


そんな言葉が続いた。


情に訴え、

少しでも考えを変えさせようとする。


その圧は、想像以上だった。


正直、怖かった。


でも――

それよりも、気になることがあった。


隣にいる子どもが、

虚ろな表情をしていた。


まるで、

この場にいないかのように。


話も、まったく耳に入っていない様子だった。


その姿を見たとき、

胸の奥が、ざわついた。

義両親との苦しい時間

味のしないご飯 本来なら、 ご馳走のはずの食事だった。 それなのに―― まるで、砂を噛んでいるようだった。 何を食べても、味がしない。 それくらい、 義両親と囲むファミレスの食事は、 重苦しいものだった。 今すぐ逃げ出したい。 そんな衝動に駆られても、 さっきの子どもを巡るやり取...