2026年5月26日火曜日

モラハラ夫から届き続けた手紙

手紙を届ける“優しい父親”

時々、家のポストに

モラハラ夫から手紙が届いた。


宛名は、子どもだったり、私だったり。


でも、一番ゾッとしたのは、

わざわざ家まで来て

ポストに投函している、という事実だった。


正直、怖かった。


鉢合わせしないよう、

細心の注意を払いながら暮らしていたのに。


それなのに、

こちらの生活圏に平然と入り込んでくる。


頻繁に手紙なんて持って来られたら、

リスクが増えるだけだった。


だけど夫の中では、

この行動は全く違う意味を持っていたらしい。


家族のために手紙を届ける俺。

優しい俺。

家族思いの俺。


夫の中の自分像は、

いつだって立派で、献身的で、

「良い父親」そのものだった。


でも現実は、まるで違う。


手紙を受け取っても、

ほとんど読むことはなかった。


たまに罪悪感に負けて

封を開けてしまうこともある。


でも、毎回後悔する。


内容は酷く独りよがりで、

延々と自分の話ばかり。


最初だけは、

私たちを気遣うような言葉が並ぶ。


だけど途中から、

見事なほど“自分語り”に変わっていく。


読んでいるうちに、

息苦しくなる。


2週間に1度のペースで届く手紙は、

結局、しばらく続いた。


“お返事ください”という呪い

受け取るだけなら、まだいい。

無視していれば済む。


でも、段々と

返事を求めるようになっていった。


しかも質が悪いことに、

私ではなく、子ども宛てに送りつけてきた。


私に言っても返事がもらえないと

分かっていたからだろう。


「お返事ください」


その一文を見た時、

背筋がゾワッとした。


子どもからしたら、

無視なんて簡単にはできない。


無視したら何か恐ろしいことが起きる。


怒鳴られるかもしれない。

責められるかもしれない。


そんな恐怖が、

身体に染み付いているのだ。


だから私は、

先にポストを開ける子どもに伝えた。


「パパからの手紙は開けなくていいからね」


子どもは、

手紙に何が書かれていたのか知らない。


その内容は、かなり気味が悪かった。


私宛てには、

白々しいほど気遣う言葉が並ぶ。


本当は、

1ミリだって思っていないくせに。


子どもには、


「放課後、暇だったら

パパがお迎えに行くからどこか行こう」


そんなことまで書かれていた。


放課後は、本当に怖かった。


子どもはちゃんとチェーンをしてたけど、

それだけでは足りない気がして。


子どものことは信用していても、

それでも、

狡猾な夫に少しずつ

取り込まれてしまうことが怖かった。


優しい言葉で近づいて、

気づかないうちに洗脳していく。


いつか夫の言葉を信じ込み、

あちら側へ引き込まれてしまうんじゃないか。


その不安が、

ずっと頭から離れなかった。

モラハラ夫から届き続けた手紙

手紙を届ける“優しい父親” 時々、家のポストに モラハラ夫から手紙が届いた。 宛名は、子どもだったり、私だったり。 でも、一番ゾッとしたのは、 わざわざ家まで来て ポストに投函している、という事実だった。 正直、怖かった。 鉢合わせしないよう、 細心の注意を払いながら暮らしていた...