2026年9月30日水曜日

試練の中間試験

自由の代償

「あんな結果になったのは、

お前らの選択が

誤っていたからだ」


「俺の言う通りにすれば、

こんなことにはならなかった」


夫が事あるごとに、

私たちに投げかけた言葉だ。


夫が運動部に固執したのは、

受験を考えてのことだった。


言いたいことは、

分かる。


そういう考えの人も、

実際にいると思う。


でも、

私たちは二人で決めた。


これからは、

やりたいことをやろう。


そう決めたことで、

私たちに求められるハードルは、

一段上がった。


自由にやるのなら、

それなりの結果を残す。


それが当然だと

言わんばかりに、

こんなことを言われた。


「さぞかし良い結果が

出るんだろうな」


ハッキリ言って、

物凄いプレッシャーだった。


初めての中間試験。


ただでさえ、

緊張しているのに……。


試験当日、

子どもは、

不安そうな表情で

登校していった。


夫と同じになりたくない

帰宅後、

聞かずにはいられなくて、

「どうだった?」

と声を掛けた。


まだ、

明日もある。


しつこく聞いてはいけない。


そう思っても、

気になって、

気になって、

仕方がない。


子どもには、

『気にしないように』

と言っているくせに、

実は私が、

一番気にしていた。


ソワソワする私に対して、

子どもは少し冷めた口調で、

「さー、どうだろう」

と言った。


何だか、

諦めているようにも感じた。


浮かない表情にも見える。


『もしかして、

上手くいかなかったのかな?』


そう思うと、

ますます不安になった。


追い打ちをかけるように、

質問を重ねそうになって、


ハッとした。


これでは、

夫と同じだ。


根掘り葉掘り聞いたところで、

もう結果は変わらない。


それなら、

明日の試験に

集中した方がいい。


そう思い、

その日はもう、

試験のことには触れなかった。


温かいご飯を一緒に食べて、

お風呂から出た子どもは、

軽く復習をした。


そして、

いつもより少し早めに、

眠りについた。

試練の中間試験

自由の代償 「あんな結果になったのは、 お前らの選択が 誤っていたからだ」 「俺の言う通りにすれば、 こんなことにはならなかった」 夫が事あるごとに、 私たちに投げかけた言葉だ。 夫が運動部に固執したのは、 受験を考えてのことだった。 言いたいことは、 分かる。 そういう考えの人...