2024年8月9日金曜日

元夫のモラハラに耐えた結婚生活

まだモラハラなんていう言葉を知らない頃

まだ『モラハラ』という言葉が世間的にあまり知られていない頃。

我が家はたびたび不穏な空気に包まれていました。

例えば、夕飯を作って夫に『ご飯だよ~』と声をかけた時に機嫌が悪いタイミングだった時。

「うるせー!」

と言い放ってふて寝を始めます。

その場所が、食卓の目の前なのです。

もし具合が悪かったりどうしてもお腹が空かないというのであれば仕方がないのですが。

その場合でも、別の場所に行っていて欲しいですよね。

ところが、元夫はわざわざ食卓の真横で寝転がるんです。

その頃、元夫は体調を崩していて仕事をしていなかったので、少しでも食べた方が良いと思って心配して声をかけていました。

何も怒って『食べろ!』と言っているわけではなく、あくまで心配をしているだけです。

それなのに、声を掛けられると急に怒りだして、

「うるせーつってんだろ!」

などと言って、わざと不機嫌な態度でその場に居座りました。

しかも何度もため息をついて空気が重いったらありゃーしない。

そんな中で私たちはご飯を食べなければならないわけです。

気にしないでいようと思っても目の前に居るのですから、ご飯もどこを通っているか分からない状態です。

ただ目の前で不機嫌に寝転がっているだけなら、実はまだ良い方です。

酷い時にはせっかく作ったご飯を流しに捨てました。

捨てられたご飯を見て、何だか無性に悲しくなりました。

体調のこともあってバランスを考えて作ったんだけどな。

子どもの目の前でこんなことをするなんてあんまりだよ。

こういう時は内心とても落ち込みますが、ここで私が悲しそうにしていたら子どもが不安になります。

だから、心の中では滝の涙を流していても、表面上はいつもと変わらない感じで振舞いました。


全てをコントロールしたかった元夫

元夫のことを異様だと感じるのは、やはり全てをコントロールしたがった所でしょうか。

本当に一から十まで自分が決めたルールを強要します。

しかも、全てを把握していなければ気が済みません。

ですから、私たちに自由はありません。

一日の過ごし方もそうですが、買い物に行っても自由に選ぶことができず・・・。

家の外に居る時に電話がかかってきたら、即座に出ることを求められます。

だけど、ちょうど会計をしていたりトイレに入っていたりと電話に出られない時だってあります。

また、人混みの中に居たら電話がかかってきても気づかないこともあります。

元夫はそういう時でも、応答がないことをなじりました。

その後がまた恐ろしいんです。

こちらが出るまで何度も何度もかけてきます。

まるでホラー映画です。

着信履歴は夫で埋め尽くされ、留守電には怒りのにじんだ声でメッセージが入れられます。

それを聞いた時の緊張感は未だに忘れられません。

まるで頭から冷たい水を浴びせられたような感覚に陥り、指の先まで冷たくなっていくのが分かります。

出られないことが何度か続いた時、元夫は

「そんなに出られないなら、もう携帯は持ってる必要ないな」

と言いました。

これも元夫のマイルールです。

自分からの連絡を受け取れないような奴が携帯を持っている資格はない、と。


なぜ長い間モラハラを受容したのか

元夫からモラハラを受け始めてから別居に踏み切るまで、10年近くもかかってしまいました。

何故それほど長い期間、モラハラを受け止めてしまったのかというと。

元夫が言うことは『もっともだ』と考えてしまったからです。

口が上手いのでこちらが納得してしまうような言い回しをしてくるというのもありますが。

長い年月をかけて私がいかにダメなのかを刷り込まれてしまったからにほかなりません。

洗脳って本当に恐ろしいですよ。

何を言われても『私が悪いから』と考えてしまうんです。

私が至らないから夫が怒っている。

怒らせてしまって申し訳ない。

そんな思考回路になるんです。

それが解けるきっかけになったのは、子どもへの虐待でした。

子どもが虐げられるのを見て、『これはさすがにおかしい!』と気づきました。

遅すぎると言えば遅すぎるんですが、気づいただけでも良かったと言えるのかもしれません。

今思うと、元夫のマイルールはツッコミどころ満載です。

何一つ共感できるところがない。

今となっては偏った考えで自尊心を維持しなければ生きられない可哀そうな人だと思えますが。

別居を始めた当初はまだ怯えていました。

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