2024年7月25日木曜日

狐の嫁入り―ちょっと不思議な話

狐の嫁入りを体験した父

あなたは『狐の嫁入り』をご存じでしょうか。 
・日が照っているのに急に雨がぱらつく 

・夜に山野で狐火が連なり、嫁入り行列の提灯のように見える

などと説明されています。 

私の父が見たのは恐らくこれではないかと思うのですが。 なんとも不思議な現象だったようです。


秋も深まりつつある夜のこと。

父は仕事を終えて帰宅するところでした。

いつも通っている慣れた道。

田んぼや畑が広がり、気持ちの良い場所です。

最初は何も違和感は無かったそうです。

けれど、しばらく走ったところで、ふとおかしなことに気づきました。

もうすぐ家の近くに着くはずなのに。

走っても走っても同じ風景が広がります。

ある一定の場所でぐるぐる回ってしまっているのです。

「おかしいなぁ」

父はまるで狐につままれたような話だと思いながらも車を走らせました。

でも一向に着かない。

のんびりした性格の父も段々と焦ってきました。

すると、少し離れたところに無数に連なる灯りが・・・。

その灯りは段々とこちらに近づいてきます。

父は思わず車を止めてそれに見入っていました。

その時、何だか見つかってはいけないような気がして息をひそめていたそうです。

灯りの主が父の存在に気付いていたのか、そうでなかったのかは分かりません。

そのまま少し離れた場所を通り過ぎ、その後見えなくなりました。

不思議なことに見えたのは灯りだけで、それが一体何なのかが分からなかったそうです。

何も見えなくなった後、父は急いで再び車を走らせました。

今度は無事に家までたどり着くことができましたが。

それからしばらくは、夜間にその道を通るのが少し怖かったそうです。


科学では証明できないような話が未だにあることは事実です。

もしかしたら私たちが知らないだけで、もっとたくさんの不思議な現象が起こっているのかもしれませんね。





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