2025年7月14日月曜日

夫の居座り生活は続く

私たちが家を出てから数か月が経過

家を出てから数か月が経過していた。

途中で色んなトラブルがあったにせよ、夫はまだ家に居座り続けていた。

夫が居る限り、解約することも戻ることもできない。

力技で追い出そうとしたこともあったが・・・。

その後の影響を考えて止めた。

夫の怒りに火をつけてしまったら私たちの安全を確保できない。

子どものことを絶対に守りたいと思っていたし、私自身も子どもを育てていくためにリスクを冒すことはできなかった。

それで、やんわりと『出て行ってくれないかな』作戦を続けた。

ただ、夫がそんな軽い催促で動く訳がない。

こちらにしてみたら決死の覚悟で伝えても、『また言ってる』程度で済まされた。

数か月が経ち、分かったことがあった。

夫は何やかやと時間稼ぎをしていた。

そのうち、こちらの気持ちが変わるのではないか?

そんな期待をしていたような気がする。

時々は譲歩するような態度を見せたのも引き延ばすため。

『もう交渉は不可能だ』と思わせないために、あの手この手を使ってきた。

私はまんまとその術中にはまってしまったわけだが。

あの状況下では多くの人がそうなってしまうと思う。

それに気づいてからは、揺さぶりをかけてきても平常心を保つように心がけた。

居座る夫を何とかしたいという気持ちはもちろんあったけれど、極力関わらないようにした。

そうやっているうちに関係が薄れていけば良いなと思っていた。


反応して欲しい夫、疎遠にしたい私

私が反応しなくなってから、夫は更に暴れた。

暴言や脅し、泣き落としもあった。

暴言は、後から考えたら録音しておけば良かったと後悔した。

立派な証拠になるから離婚の交渉で使えたはずだ。

あの時はただただ反応しないことだけに集中していて、泣き落としにもうっかり同情心を見せないように気を付けていた。

ある時、夫はどうしても反応して欲しかったのか、

「今からお前の所に行く!」

とどこまで本気なのか分からない脅しをかけてきた。

そうは言っても、私たちの居場所を知らないでしょう?

そんな言葉には騙されないよ、と思ったのだが。

今すぐ家を飛び出して本当にこちらに向かいそうな気配があったので、『まさか居場所を突き止めたの?』と焦った。

以前から危惧していたのは、探偵でも使って調べられたらどうしようということだった。

流石に探偵に調べられたらバレてしまう。

夫自身が突き止めることはできなくても、プロの手に委ねれば簡単だ。

それを恐れて、外出時にはかなり気を付けて周りを見ていた。

一方的に電話が切られた後、私は携帯を持ったまましばらくその場に立ち尽くした。

あの様子から察するに、ある程度は居場所を突き止めている可能性がある。

もし本当に先輩の家に来てしまったらどうしよう。

子どもはちょうどその時先輩と近所のスーパーと百円ショップに出かけていて不在だった。

おやつの時間までには戻るということだったので、まだ1時間半ほどあった。

本当に夫がすぐにこちらに向かったとして、着くまでに1時間半くらい掛かる。

そうすると、子どもたちの帰宅予定とかぶる。

その瞬間、鉢合わせをしてしまった場面を想像してゾッとした。

このままではマズいと考えた私は、すぐに先輩に電話した。

でも、買い物をしている最中で気づかないのか、周りが賑やかで着信が聞こえないのか。

なかなか通じなかった。

そうこうしているうちにどんどん時間が過ぎていき、あと30分ほどで到着予想時刻となった。

居ても経ってもいられず、外に見に行こうとしたが・・・。

すれ違いになってしまってもいけない。

それに、出た瞬間に夫に見つかって連れて行かれるのではないかという懸念もあった。

焦りながらも、もう一度先輩に電話をすることにした私は、掛けながら出かける準備をした。

コール音よりも自分の心臓の音の方が大きくて、それを意識したら余計に緊張してしまった。

早く出なければ。

ここに居てはいけない。

焦りながら靴を履き、鍵を閉めようとしたところでようやく出た先輩。

「今買い物が終わった所なんだけど、何かあった?」

という声を聞いたらホッとして泣きそうになった。

2025年7月13日日曜日

携帯の契約をしてしまった夫と揉めに揉めて・・・

回線契約も済ませていた夫が納得してくれない

夫を何とか説得しようと試みた。

『まだ虐待の傷も癒えていない子どもに、あの携帯は渡せない』と伝えて。

だけど、そんな正論が通用する相手では無かった。

「お前の一方的な思い込みだろ」

と強く非難された。

子どもに渡さない私が全て悪いような感じになり、話にならなかった。

本当は夫も自分が嫌われていることは分かっていたはず。

それをあえて気づかないフリをして子どもへの橋渡しを依頼してきたのだと思う。

もっとも、気づいていたとしても自分に非があるとは考えないはずだ。

私がそう仕向けたと思い込み、だから携帯を渡して貰えないんだと結論づけたに違いない。

もう一緒に暮らすことは無いのだから何と言われても構わない。

ただ、しつこく蒸し返されるのだけは嫌だった。

それで、

「子どもの様子を見ながら渡すかどうかを判断するけど、それもいつになるか分からないよ」

と伝えた。

これは本当のことだ。

心の傷がいつ癒えるのかなんて誰にも分からない。

きっと本人にも分からない。

何年も何十年もそんな日はやってこない可能性だってある。

そんなことを匂わせつつ、

「今すぐになんて到底不可能だよ」

と言ったら、酷く傷ついた様子でメソメソと泣き始めた。

泣きたいのはこっちだ。

何でそんなことで責められなければならないのだろうか。

元はと言えば自分が蒔いた種なのに。

何でも私のせいにしようとする夫には心底ウンザリした。


お金を払うことで説得を試みた

回線契約を既に結んでしまったとか。

何か月縛りの条件があるとか。

そんなの、どうでも良かった。

私からすれば、勝手に契約した夫が悪い。

そう思ったけど、ここであまり強硬な態度を取るのも得策ではないなと思った。

夫は何に怒るか分からない人だ。

『こんなことで?』というようなことで急に怒り出す。

そして、ひとたび怒り出したら信じられないような執着と攻撃性を見せ、相手が逃げ出したくなるほどの恐怖を与えるのだ。

それが怖くて、いつも怯えながら受け答えを考えていた。

私がもし、もっと強く

「そんなの無理に決まってるでしょ!」

なんて言っていたら、それこそ探偵を使ってでも私たちを見つけ出して制裁を加えたかもしれない。

そんな可能性を考えてしまい、表面上は丁寧に対応せざるを得なかった。

まだ、見つけられては困るのだ。

夫と離婚という決着がついても安全かどうかが分からないのに。

まだ夫婦であり、戸籍上では家族なのだから。

色んなしがらみがあり、自由に動くことができなかった。

かと言って、夫から逃げるための十分な証拠も無いし、状況的にもそれは許されない。

逃げ続けたとして、家族はどうなるの?

代わりに制裁を加えられたらどうするの?

逃げている間の仕事は?

仕事ができなかったらお金はどうすれば良いの?

そんな先の不安を考えない日は無かった。

私たち以外の人に迷惑を掛けずに済むには、そこに留まって交渉し続けると言う選択肢しかない。

根気良く伝え続け、いつか分かってくれる日が来ることを願う毎日だった。

携帯の件は、結局

「掛かった分のお金は払うから解約して欲しい」

とお願いした。

最初は渋ったけど、損をするのが嫌だったのか最後は納得してくれた。

2025年7月12日土曜日

日曜日の憂鬱、夫との交渉は辛いよ

寝不足のまま朝を迎え・・・

結局、眠れないまま朝を迎えた。

夫から子どもへのプレゼントは隠したまま。

何も解決できていなかった。

一番大事なのは子どもに気づかれないようにすることだ。

そして、夫を上手く納得させること。

言葉にすると簡単そうに思えるが、実際にはとても難しかった。

先輩には前日にある程度は報告していた。

報告というか相談したんだけど、事もなげに

「送り返すことはできないの?」

と言われた。

それができるならそうしたい。

でも、そんなことをしたら夫が激怒することは簡単に想像できた。

そうしたら、私たちを匿っている先輩にも影響が及ぶかもしれない。

子どもだって安全では居られない。

小学校は以前と変わらないところに通っていたため、行き帰りの不安もあった。

それを伝えたところ、

「やっぱり難しいんだね。色々と」

という反応だったので、夫のような人が周りに居ない人にはピンと来ないのだということを悟った。

多分、私だって夫と出会っていなかったらそんな酷い人が居るなんて思わずにいただろう。

こんな話を聞いたって、『大袈裟だな』と思ったかもしれない。

でも、当事者になってみて、一つでも選択を間違えると恐ろしい結果が待っているということが痛いほど分かった。

後々のことも考えると、やはり夫に返すのは実質的に不可能だ。

そうすると、あとは子どもが連絡を取り合えない理由を探すしかないのか。

情けないことに私の方も恐怖心の方が勝ってしまって頭が働かなかった。

でも、一生懸命考えて考えて一つの答えを出した。

やはり、虐待のことを出すしかない。

これは、『虐待された子どもが、離れてすぐにその相手を赦すことができますか?』っていう話だ。

私は無理だと思ったので、『後からよくよく考えて渡せないと思った』という体で話すことにした。


「無理やり渡しても逆効果になるよ」と説得

早速夫に

「虐待による心の傷が心配で渡せていない」

と伝えたところ、

「もうだいぶ経ってるのに?」

という反応が返ってきた。

既に夫の中では過去のことになっていることにとても驚いた。

やられた側はずっと忘れられないのに。

やった側は簡単に忘れてしまうんだね。

信じられないような気持ちで夫の言い分を聞いていたのだが、

「お前もそう思うだろ?」

と同意を求められて、咄嗟に

「まだ、たったの数か月だよ。それに、そんな簡単に過去のことにはできないでしょ」

と言ってしまった。

夫のことは怖いけれど、言うべきことは言わなければならない。

これは、離れてみて改めて実感したことの一つだ。

怖いからといって逃げ続けていたら、いつまで経っても本当の気持ちが伝わらない。

そうすると、相手は都合良く解釈するし、期待もしてしまうのだ。

もし目の前に夫が居たとしたら足がすくんで体が震え、言いたいことの10分の1も言えなかっただろう。

だけど、その時は目の前に居るわけではなかったから。

思い切って本心をストレートに伝えた方が良いと思い、『今でも恐怖の対象でしかないのだから無理』だと説得した。

余談だが、私は家の外に出て電話をしていた。

日曜日で子どもが家に居るのに、聞かれてしまったら困ると思ったからだ。

幸い先輩が上手くごまかしてくれて、私はスーパーに買い出しに行くと言って出かけられた。

周りには知らない人だけ。

声のトーンなども気にせず話すことができたのは良かった。

途中、怒ったり泣き言を言ったりしていた夫。

なかなか納得してくれないものだから数十分も話す羽目になった。

2025年7月11日金曜日

夫からの催促を無視し続けた

早速、携帯にはメッセージが・・・

家に着き、こっそり紙袋から携帯を取り出した。

とりあえず電源を入れようとしたら入ったままだった。

しかも、LINEにはメッセージが届いていて。

私は恐る恐るそれを確認した。

読むとしても、既読はつけたくない。

だから、通知から確認することにした。

内容は相変わらず独りよがりなもので、

「連絡してね」

などというメッセージを送ってきていた。

受け取った時には『子どもの方から一言送ってもらえるように伝えてくれ』と言われていたはず。

それを待ちきれなかったのか、早速自分から送ってきていた。

何か物凄く勘違いしているようだが、このプレゼントは決して喜ばれるものではない。

そもそも、あんな父親からの贈り物など全て嫌がられる対象だ。

その中でも携帯は別格。

もっとも拒絶したいものの一つだった。

そんなことも分からずに、勝手に選んで勝手に押し付けて・・・。

どこまでも自己中心的な人だと思った。

子どもは私の動向を逐一気にしていて、帰宅してからずっと

「ママ、どうしたの?」

と何度も聞いてきた。

「何でも無いよ」

と答えつつ、この件をひた隠しにした。

受け取った紙袋は取り合えず見えない場所に隠し、今後の対応を考えることに。

気が重かったけれど放置するわけにもいかなかった。

かと言って、子どもに

「これ、パパからのプレゼントの携帯だよ。連絡取りたいんだって」

と言うわけにもいかず。

本当に困ってしまった。

この件以外にも、夫には終始困らされっ放しだった。

離婚すると言ったり、しないと言ったり。

家を出ると言った直後に『事情が変わって無理だ』と覆されたり。

親権を譲ると言いながら、徹底的に争うと宣言されたり。

よくもこんなにコロコロと言うことが変わるものだと呆れるほどだった。

常に一貫していたのは『俺は何も悪くない』ということだった。

自分は悪くないのに、周りのせいでこんな目に遭っている。

いつもそんな態度だった。


夫からの催促

携帯をどうするのか。

どのような選択をしても何かしらの影響が出そうで決められずにいたら、夫から催促が入った。

早く渡せ、と。

携帯だと分かった時点で、初めから渡すつもりなんて無かった。

私が悩んでいたのは、どうやって夫を納得させるかであって。

子どもには見せないという点はずっと変わらなかった。

だから、急かされた時の気持ちは言い訳を考える時間が足りないことへの焦燥感だけだった。

もう少し待っていてくれれば、納得させられるような理由をじっくりと考えたのに。

急かされたことにより、雑な言い訳を発してしまいそうになった。

夫は自分が何かを求めている時にそれが得られないと、しつこい位に促してくる。

そうやってプレッシャーを掛けたら余計に遅れるよ、ということでも我慢できない。

携帯のことは夫だけでなく義両親の願いでもあったから、いつも以上にうるさかった。

うるさすぎて本当に他のことを何も考えられなくなるくらいに連絡がきた。

逐一チェックしていた私も段々と疲れてしまい、数時間後には放置することに・・・。

それはそれで怖いのだけれど。

あの場合には他に手が無かった。

放置したと言っても頭の片隅には常にあり、ずっと考えていて心は休まらない状態。

どうにかこの事態が収まって欲しいという他力本願なモードになっていた。

そんな私に更なる試練が訪れた。

義両親から、お義兄さんの離婚が正式に決まりそうだとの報告を受けたのだ。

それでは夫が義実家に帰るチャンスが無くなってしまったではないか・・・。

八方ふさがりとは、まさにこのこと。

夜になり、携帯も大分大人しくなったので『今日はもう来ないかな』と少しホッとしたところに来た連絡で。

確認したら義両親だったから、ついつい気を緩めてしまった。

それが、まさかそんな話になっているなんて。

その日は結局眠れないまま翌朝を迎えた。

2025年7月10日木曜日

夫から子どもへの迷惑なプレゼント

クリスマスプレゼントを用意した夫

もうすぐ冬休みという頃。

夫が、

「クリスマスプレゼントを用意した」

と言ってきた。

それまで子どもの喜ぶようなことをしてくれたことは一切なかった。

おもちゃを買い与えるのは、決まって酷い虐待をした後。

だから、何かもらうという行為自体が子どもにとっては避けたいことの一つだった。

夫はそんな子どもの気持ちにも全く気づいておらず、まるで素晴らしいことをしているかのような口ぶりで報告してきた。

子どもにも一応報告したが、想像通りの反応。

やっぱりプレゼントなんて受け取りたくないよね。

「パパからは何も欲しくない」

と嫌悪感をあらわにし、拒絶の意思を示した。

本当は受け取り拒否をしたいところだが、キレられて今後の動きに影響が出るのも困る。

慎重に考えた結果、受け取るだけ受け取って放置しようと決めた。

ただ、洋服なんかだと絶対に『着てるところを見せて』と言ってくるだろう。

義両親と一緒に選んだりしていたら尚更だ。

もらった後に面倒なのは困るので、それとなく中身を聞こうとした。

そうしたら、

「渡すまで教えないよ。その方がワクワクして良いだろ」

と頑なに教えてくれなかった。

サプライズなんて本当に迷惑な話だ。

そういうのは円満な関係があってこそ成り立つものなのに。

我が家の場合は、既に関係が破綻していて子どもは父親を恐れている。

恐怖の対象でしかない相手からサプライズされたって、嬉しいなんて気持ちはわいてこない。

こういうのを想像力の欠如と言うのだろうか。

夫は自分の気持ちには非常に敏感なのに、子どもの気持ちには恐ろしく鈍感だった。


私一人でプレゼントを受け取りに行った

子どもも呼び出されたが、

「絶対に嫌。行きたくない」

と言うのを無理やり連れて行くこともできず、私一人で受け取ることにした。

当日、会ってすぐに小さな紙袋を渡され、それを見て何だか嫌な予感がした。

大きさや重さから察するにもしかして・・・。

「これって・・・」

そう言いかけると、夫は自分から嬉しそうに、

「携帯だよ。(子ども)もそろそろあった方が良いだろ」

と言ってきた。

「もうセッティングはしてあるから」

「LINEも入ってるから、帰ったらすぐに渡して」

「とりあえず、一言送ってくれたら俺の方から返信するよ」

「これで簡単にやり取りできるようになるから良かった」

「うちの親も喜んでたよ。やっと自由に連絡取れるって」

などと、しゃべるしゃべる。

まさか携帯を贈られるとは考えもしなかったので、かなり慌てた。

もし子どもに渡してしまったら、それこそ負担になってしまう。

何とか断れないかと考えたが、もう受け取ってしまっている状況では突き返すこともできなかった。

と言っても、子どもにも渡せないよなぁ・・・。

帰り道、電車に揺られている間中ずっと悶々と考えていた。

連絡を直接取るつもりで携帯を渡してきた夫には、子どもから連絡が来て頻繁にやり取りする未来しか見えていない。

でも、こちらとしては絶対にやり取りさせたくない。

何より子どものことが心配だった。

その頃、精神状態は落ち着いていたが、パパの話になると取り乱すこともあった。

だから、夫を連想させるような話は避けていたし、思い出してしまうような物は極力捨てた。

『あ~どうしよう』と思いながら目をつぶったら子どもの笑顔が浮かんできて。

その笑顔を消してしまうかもしれないプレゼントの携帯を投げ捨てたくなった。

2025年7月9日水曜日

ボーナスを待ってもらい、援助された分を返すことに

全額即時返還を求めてくる夫と交渉

『今すぐに返せ』と言われても、無いものは無い。

少し待ってもらえればボーナスが入るから、そこから返すしかないか、と考えていた。

元々援助をしてもらうつもりは無かった。

だから、返したところで何も変わらない。

そう思おうとしたが、浮いたお金で学用品を購入してしまったのだった。

それで、いつもより多くの出費があった。

すぐに全額返して欲しかった夫は、

「その程度の額も払えないで、本当に一人で育てて行けるのかよ」

と難癖をつけてきた。

それまで頑張って家計を支えてきた私への気遣いなんてものは無く、粗探しばかり。

その態度には本当に嫌気がさした。

ただ、ここでゴネても良いことは無いので、払う意思を示した。

今すぐにというのは無理だから、

「申し訳ないけど、ボーナスが出るまで待ってください」

とお願いもした。

そうしたら、

「普通はすぐに返すもんだろ!」

とキレられたけど、結局待ってくれることになった。

どうしてここまで言われなければならないのか・・・。

そういう所にも嫌悪感を抱いていたが、あの場面では従うしかなかった。

一連の騒動によりお義母さんは責任を感じていたようで、後でコッソリ謝ってくれた。

善意で言ってくれたんだもんね。

しょうがないよ。

申し訳なさそうにするお義母さんを責めることはできなかったが、夫には本当に腹が立った。

元はと言えば、そこに住んでいる夫が払うべきだと思う。

それなのに、契約したのが私だからなのか、家賃に関してはまるで部外者みたいに振舞っていた。

それが本当に信じられなくて。

都合の良い時だけ『家族』であろうとするこの人って一体何なんだろうと思った。


働き始めたばかりの夫にもボーナスが支給されることに

数か月前から働き始めた夫にもボーナスが支給されることになった。

期間も期間だし寸志だろうと思っていたら、意外とガッツリもらっていた。

多分だけど、あの外面で評価されたのだと思う。

だから、『家賃の援助された分を返せ』と言ってきたのだって、決してお金に困っていたわけではない。

義両親から受け取ったことが許せなかったようで、

「人としてどうかしてる」

と言われた。

夫からしてみれば久しぶりのボーナスということもあり、非常に嬉しそうだった。

流石に自分のために全部使うことはないだろう。

子どもにプレゼントでも買ってあげるのかな、なんて想像していたら、

「お前がボーナスを貰ってる時も俺にはずっとそういう楽しみが無かったからさ。

 これからのモチベーションのために何か買おうと思って」

といけしゃーしゃーと言った。

それって、私がボーナスをもらっても夫のために使わなかったことへの嫌味?

私だって気を使って、

「何か欲しい物はある?」

と聞いていた。

でも、夫はいつも少し不貞腐れた感じで

「いや、良いよ。お前のボーナスなんだから」

と断ってきた。

それに、モチベーションのためにと言うけれど、お給料で色々買っているではないか。

あー、この人ってそういう人なのだ。

子どもに何も無いのかな、と思っていたら、

「(子ども)は物欲無いからな」

と勝手に決めつけていた。

それは夫のことが怖いのと、これまでずっと締め付けられてきたから自分の希望を言えなくなっただけだ。

本当は欲しい物もあるし、色んなことに興味津々な子なのだ。

そんなことも分からず思い込みだけで決めつけてくる夫。

家族のことでさえ表面上の事しか見ることのできない可哀そうな人なんだなと思った。

2025年7月8日火曜日

夫から援助された額の報告&返還を求められた

正直に言うように詰め寄られて

夫は怒っていた。

「俺に内緒で金なんて受け取りやがって!」

端的に言うならば、そういう感じだった。

一緒に居るお義父さんやお義母さんに聞けば良いのに。

わざわざこちらに、

「全部でいくら受け取ったのか教えてください」

と送ってきた。

本当に意地が悪い。

私が答えにくいことを分かっていて送ってくるのだから、質が悪いとしか言いようがない。

あちらはあちらで、きっとお義母さんあたりが詰め寄られたはずだ。

それぞれに聞き取って答え合わせでもするつもりだったのではないだろうか。

そんな夫のことが心の底から怖いと思った。

私は怯えながらも腹を立てているという訳の分からない状態でメッセージを読んだ。

援助の件はお義母さんの方から声を掛けてくれたのだが。

それがどのように伝わっているのかも不安だった。

暴れそうな息子を前に、お義母さんが本当のことを言えるだろうか。

それとも、最初から私を悪者にしたい夫がそういう部分をスルーしたかな。

状況がよく分からなくて、対応を考えあぐねていた。

お義母さんに連絡してみようかとも思った。

でも、もしかしたら目の前に夫が居るかもしれない。

裏でこそこそと連絡を取っていることがバレたら、それこそ怒らせてしまう。

そんな想像をしたら義両親に確認することもできず、成す術が無かった。

夫からの質問にもあったが、いくら援助を受けたのかと聞かれたら家賃1か月分だ。

0.5か月分を2回受け取って、1か月分の援助をしてもらった。

それを返還しろと急に言われても困ってしまった。

ほんの少し余裕が出たタイミングで、これまで買えなかった学用品などを買ったから。

夫ならそういう事情も無視して、

「そちらの都合でしょう?自分で何とかしてください」

と言うんだろうなと思った。


1か月分の援助を受けたことを正直に伝えた

しばらく夫はあの部屋に住み続けるつもりなのに、2回援助してもらったところですぐに知られてしまった。

しかも、そのことにより夫が激怒しているという最悪の状況で。

これからの家賃をどうしよう、というのと。

怒りを爆発させている夫への対処はどうしたら良いのか、というのと。

一気に窮地に追い込まれた。

困って困って、だけど何もできずにいた頃、お義母さんから電話が掛かってきた。

お義母さんの近くに夫が居ないことを確認し、

「家賃の半分を助けて頂いていること、知られてしまったみたいです」

と一応報告した。

やはりお義母さんは既に知っていて、そのことで掛けてきたようだった。

「そうなのよ。あの子は『返してもらえ』と言うんだけど、返さなくていいわよ」

と言ってくれた。

大変ありがたいお話だが、それでは夫が納得しない。

そのあたりをどうするつもりなのかと質問してみたら、

「『返した』って話を合わせておけば良いのよ」

と軽い感じで言われた。

この言葉を聞いて、私は考え込んでしまった。

そんなんで夫が納得するわけがない。

恐らく追及の手を緩めないだろうし、嘘をつき続ければいつかボロが出る。

そうなった時に騙し通せる自信が無かった。

もう少し待てばボーナスが入るから、それで返してしまおうか。

でも、そのお金は今後のために残しておきたい。

こんな感じで迷っているうちに、時間だけが過ぎて行った。

1週間が経過した頃、夫からメッセージが届いた。

『この口座に振り込んでください』という内容で。

確認してみると、指定されたのは夫の口座だった。

夫の居座り生活は続く

私たちが家を出てから数か月が経過 家を出てから数か月が経過していた。 途中で色んなトラブルがあったにせよ、夫はまだ家に居座り続けていた。 夫が居る限り、解約することも戻ることもできない。 力技で追い出そうとしたこともあったが・・・。 その後の影響を考えて止めた。 夫の怒りに火をつ...