突然の訪問と、嫌な予感
夏休みの中盤。お盆の少し前のことだった。
実は、そのタイミングでも
大変なことがあった。
義両親が、
遠方に子どもを連れて
行きたいと言う。
その行き先は、
お義母さんの実家。
いつも言い訳に使っている
塾や部活は使えない。
お盆休み中は、
どちらも休みだった。
そのことは、
義両親も分かっていたと思う。
間もなくお盆休みで、
私も仕事が休みになる。
何をしようかな?
子どもと二人で
予定を立てていたところに、
突然、誘いが舞い込んだ。
夕方、
仕事から帰り、
買ったものを冷蔵庫に入れていたら、
ふいにインターホンが鳴った。
「夫だと嫌だなぁ」
そう思いながら、
ドアスコープをのぞくと、
義両親の姿があった。
どうせ、いつものように
子どもを誘いに来たのだろう。
気は進まなかったが、
ちょうど塾に行っていたので、
断るつもりでドアを開けた。
予想外だったお義母さんの提案
部屋に入るなり、
首を伸ばしてきょろきょろ。
子どもの姿を探しているのだと、
すぐに分かった。
「今、塾なんです」
そう伝えたが、
「いいの、今日はあなたに用事があって」
と、お義母さんが言った。
なんだろう?
一気に身構える。
いつもは私に用事などなく、
子どもに関することがほとんどだ。
思い当たることもなく、
ただ少し怯えながら
次の言葉を待った。
「来週のお盆休みはどうしてる?」
唐突にそう聞かれ、
意図が読めずに固まる私。
この言葉の裏に、
一体何が隠されているのだろう。
どんな返事が正解なのかも分からず、
「色々やりたいことはあって」
とだけ答えた。
「あら、そう……」
もしかしたら、
そのうちの一日だけ出かけたいとか、
そういうことなのかな。
それなら、
今までも何度かあった。
少しだけ譲歩して、
数時間のお出かけに
付き合うべきなのかもしれない。
そんなことを思いながら、
続きを想像していた。
けれど、
その後の提案は
予想外のものだった。
「私の実家にね、
(子ども)ちゃんを連れて行こうかなと思って」
その言葉を聞いて、
私は一気に警戒した。






