続く支配
中学生になったら、やりたい部活があった。
子どもの中では、
もうずいぶん前から
決まっていたこと。
せっかくパパと
離れたんだから。
何でも、
自由に選んでほしい。
そう思い、
私も応援していた。
だけど、
夫はそんな子どもの思いを
全否定した。
部活は、
運動部でなければならない。
文化部なんて、
落ちこぼれの選ぶもの。
そんな凝り固まった考えを、
まるで正論のように
押し付けてくる。
内心、
辟易していた。
思い切って、
「自由に選ばせたい」
と伝えた。
反論すれば、
ムキになることも
分かっていた。
それでも、
言わずにはいられなかった。
「何をしたいかは、
(子ども)が選べばいい。
親が押し付けるものではないよ」
その後の反応は、
想像通りだった。
「何だと!!!!!
ふざけやがって!!!!!」
「お前はいつもそうだ!!
子どもに対して責任感がねーんだよ!!」
ひとしきり叫んだ後、
夫は言った。
「お前さあ、
受験のことまで考えてるの?」
声だけでも分かる。
薄ら笑いを浮かべ、
私を見下している。
そんな気がした。
お前はバカだから。
何度も言われた言葉が、
頭の中で反芻した。
選ぶ自由を
子どもはちょうど、
お風呂に入っていた。
出てくる前に、
電話を切り上げなければ。
そう思い、
焦っていた。
夫が怒鳴る声を、
聞かせたくはない。
ビクビクしている姿を、
見せたくない。
だから、
「やることがあるから」
と切り上げようとした。
でも、
話を終わらせてくれない。
仕方がないので、
「本当に時間がないから」
と、無理やり切り上げた。
最後に夫は、
こう言った。
「(特定の部活)にさせろよ」
まるで、
決定事項のようだった。
反論する隙も、
与えなかった。
言い捨てるように
そう言って、
電話は切れた。
子どもには、
自由がある。
何でも、
自分で選べるはずなのに。
夫は、
離れてもなお、
それを認めない。
鎖につながれた私たちが、
本当の自由を手にするために。
私は、
この鎖を断ち切らなければならない。






