責められて、心はモヤモヤ
散々責められて、嫌な気持ちになった。
夫の言うことなんか、
気にしなければ良いのに。
心のどこかで、
「可哀そう」とか
「申し訳ない」とか、
そんな思いが出てきてしまう。
それが夫の手なのだと
分かっていても……。
どうにも止められなかった。
一体、あの気持ちは
何なのだろうか。
今でも分からない。
言葉にするのも難しく、
複雑な感情だったことは確かだ。
私がモヤモヤしていた頃、
自分の思いを吐き出して
多少はスッキリしたであろう夫は、
友人たちと小旅行に出かけた。
「俺だって、好きにやるよ」
そんな言葉を残して、
出かけて行った。
勝手にすれば良いよ。
そう思いつつ、
心はいつまで経っても
晴れなかった。
呆れた嘘
私たちが楽しむことは
許さないのに。
自分の時には、
嬉々として報告してくる。
こういう時の夫は饒舌だ。
どこに行って、
何をして、
どんなに素晴らしかったか。
いつも、大げさに話した。
責められた後だったから、
こちらは浮かない気持ちでいるのに、
そんなことにはお構いなしだった。
その時の話の流れで、
驚くべき事実も分かった。
お義母さんたちがふるさとに行っている間、
一人で寂しかったと言っていたが、
それは真っ赤な嘘だった。
その間、夫は
友人たちと色々な所に
遊びに行っていた。
実に楽しい日々を
送っていたらしい。
夫の口から真実を聞かされた時、
思わず相槌を打つのも忘れて、
黙り込んだ。
それくらい、
私にとっては衝撃だった。
頭の中を、
色々なことが駆け巡る。
罪悪感を持たせるために
嘘をつき、
義両親まで巻き込んで、
被害者を演じる。
それが夫という人なのだと
分かっていても、
受け入れられなかった。
こうやって騙されてきて、
散々辛い思いもしたのに。
どうしても最後には
「可哀そう」と
思ってしまう自分にも、
嫌気がさした。






