2026年4月1日水曜日

教育虐待のかたち

入塾手続き後にプチパーティー

塾選びのときも、

夫は自分の意見を通そうとした。


子どもの意見なんて、まったく聞かずに。


それが私たちにとっての日常で、

命令されることが当たり前だった。


そんなのおかしい。


そうはっきり気づいたのは、別居してから。


子どもがせっかく自分から、

「行きたい」

と言ったから。


その気持ちを、大事にしたかった。


選ぶのも、本人に任せた。


私一人の収入で暮らしているから、

金銭的な制限はある。


それでも、子どもの意思を尊重して、

最初から気になっていた塾に決めた。


手続きを済ませた日は、

小さなパーティーを開いた。


ホットケーキを焼いて、

生クリームと缶詰のフルーツでトッピング。


「これから、がんばろうね」


そう言い合って、

心の中で誓った。


もう夫の言いなりにはならない。


子どもが、いろんなことを諦めず、

自由に選べるように。


そのために、私は私でやるべきことをやる。


「結果が出なければ止めろ」

塾に通い始めると、

案の定、夫からチクチクと責められた。


でも、聞き流していれば害はない。

ただひたすら相槌を打って、受け流した。


その中で、

どうしても聞き流せない言葉があった。


「結果が出なければ止めろ」


言われたとき、

『なんて横暴なの?』

と、言葉を失った。


でも、反論はしない。

反論しても、素直に聞く人ではないから。


一緒に暮らしていた頃、

嫌がる子どもを叩いてまで勉強させていた夫。


あれは、まぎれもない教育虐待だった。


そして、

一方的に「結果が出ないから止めろ」と言うのも、

また別の形の教育虐待なのではないかと思った。


それからというもの、

通知表の結果を知るたびに、


「塾を止めろ」


と言ってくるようになった。


「そんな成績なら、行く意味がない」と。


お金をドブに捨てているとか、

続けさせるなんて母親失格だとか、

言いたい放題。


それでも、止めなかった。


楽しそうに通う子どもの姿を見たら、

それだけで十分だと思えたから。


あれだけのことをされてきたのだ。


教科書を開くのさえ嫌だと言われても、

仕方がないとさえ思ってしまう。


それなのに、

「勉強できるようになりたい」

と言った。


あとから、

『パパを見返したい』という思いがあったと知って、


少しだけ、涙が出た。

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